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リフォーム集客のためのホームページ改善——直す順番を4つに絞る

リフォーム集客のためのホームページ改善は、施策を足すことではなく、直す順番を決めることから始まります。順番は「①今の数字を測る → ②金額の手がかりを置く → ③施工事例を判断材料に書き換える → ④問い合わせの手前を軽くする」の4つで足ります。住宅リフォーム推進協議会の2025年度調査(n=2,342)では、検討時の不安の上位に「見積もりの相場や適正価格がわからない」27.6%、事業者を選んだ理由の第3位に「価格の透明さ・明朗さ」30.1% が入っています(出典: 住宅リフォーム消費者(検討者・実施者)実態調査報告書 2025年度)。この記事では、私たちがリフォーム会社向けの概算見積エンジンを自社開発して分かったこと(選択肢を何個に絞ったか、どこで直したか)を交えて、4つの直し方と効果の測り方を書きます。

止まっているのは「入口」か「中」か

改善の前に、1つだけ切り分けます。人が来ていないのか、来た人が帰っているのかです。

アクセス解析で見る数字は2つだけで足ります。問い合わせページ(または見積依頼ページ)の表示回数と、フォームの送信回数です。

  • 表示が月30回以上あるのに送信が月1〜2件 → 「中」の問題。ページの中身を直す
  • 表示そのものが月に数回 → 「入口」の問題。流入をつくる話になる

このうち「入口」側、つまり集客手段そのものの選び方はリフォーム会社の集客方法は「1件あたりの獲得コスト」で選ぶに分けて書きました。ここから先は「中」、つまりホームページの中身の改善に絞ります。

直す順番と、それぞれで見る数字

4カ所を同時に触ると、何が効いたか分からなくなります。上から順に1つずつです。

順番直す場所見る数字直したと言える状態
1現状の計測表示回数・送信回数2つの数字が毎月言える
2費用の目安ページそのページの滞在と次の遷移主力工事の価格帯が幅で書いてある
3施工事例事例ページからの問い合わせ各事例に金額・期間・条件がある
4問い合わせ導線送信率(送信÷表示)入力項目が必要最小限になっている

2番と3番が先で、フォームの改修が最後という順番には理由があります。フォームは最後の一歩であって、そこまで気持ちが動いていない人を送信させる力はないからです。フォーム手前の心理的な壁そのものについては工務店のホームページで問い合わせを増やす—3つの壁と直す順番で詳しく扱っています。

なぜ「金額の手がかり」が最優先なのか

初めてあなたの会社のサイトを見た人は、高いか安いかを判断する基準を持っていません。人は基準(アンカー)がないと金額の判断ができず、基準が示されないと他社のページを見に行きます。この仕組みはアンカリング効果と価格ページ設計で解説したとおりです。

先の調査で「価格の透明さ・明朗さ」が事業者選定の理由の上位に入るのは、価格が安いことが評価されているのではなく、分かることが評価されているという意味です。

ここで大事なのは、1点の金額を出さないことです。「キッチン交換 80万円」と書くと、条件が違った時に不信につながります。「60万〜125万円(グレードと工事範囲による)」のように幅で書き、幅が動く理由を1行添えます。これだけで、読者は自分がどのあたりかを推測できるようになります。

選択肢は、増やすほど親切ではない

ここからは自社開発の話です。私たちは概算見積シミュレーターを作る過程で、選択肢の数を何度も削りました。

最終的に落ち着いた形はこうです。

  • 入力は4ステップ(建物の種類 → 工事箇所 → 内容とグレード → 概算結果)。それ以上は増やさない
  • グレードは3段階(B / A / S)にして、真ん中を基準として見せる。5段階にすると選べなくなる
  • 「グレードは未定・わからない」という逃げ道を必ず1つ置く。決められない人が離脱せず、幅広めのレンジで結果まで進める
  • 金額の前に個人情報を聞かない。名前と電話番号を先に求めた瞬間、目的が「相場を知ること」から「営業される契約」に変わってしまう

選択肢を増やすほど人は決められなくなるという傾向は、心理学では選択のパラドックスとして知られています(選択肢は多いほど良いわけではない)。作り手はつい網羅したくなりますが、選ばせない設計のほうが最後まで進みます

実装で一度失敗したのは、途中の概算金額を画面右のカードと下部のバーの両方に出したことです。同じ数字が2カ所で動くと、どちらを見ればいいのか分からなくなりました。選択の途中は片方に一本化し、重複表示をやめています。

概算金額を出すときに必ず守ること

金額を載せるということは、表示の責任を負うということです。ここは順番の話ではなく、満たしていなければ載せないという前提条件です。

私たちが出力する概算見積書にも、この一文を必ず入れています。

本書は概算見積書であり、契約書・正式見積書ではありません。金額は選択内容に基づくレンジ(幅)でのご提示です。

正式な見積書の書式や、消費者側がどこを見るかについては、住宅リフォーム・紛争処理支援センターのリフォームの見積書チェックが参考になります。概算はあくまでその手前の段階です。

改善できたかをどう測るか

最後に測り方です。感覚で「良くなった気がする」を避けるために、3つの数字だけを毎月記録します。

  1. 問い合わせページの表示回数(人が来ているか)
  2. 送信率 = 送信回数 ÷ 表示回数(来た人が動いたか)
  3. 商談化率 = 現地調査に進んだ件数 ÷ 送信回数(中身が良かったか)

比較は前月比ではなく、変更前の3ヶ月平均と変更後の3ヶ月平均で見ます。リフォームは季節と時期の波が大きく、1ヶ月では判断できないためです。そして必ず1カ所ずつ変えます。

導入の方式ごとの計測設計は見積もりシミュレーションを自社サイトに導入する3方式と計測設計にまとめました。

自社サイトに概算見積を置きたい会社様へ — 価格表の整備から設置・計測までを引き受ける仕組みをメヤスとして提供しています。まずは自社の「表示回数と送信回数」を出すところからで十分です。

よくある質問

Q. 費用の目安を載せると、安い会社と比較されて負けませんか。

比較は載せなくても起きています。目安がないと読者は他社サイトで基準をつくり、そのまま他社に問い合わせます。幅で示し、幅が動く理由(グレード・下地の状態・工事範囲)を書けば、安さだけの比較から離れやすくなります。

Q. ホームページを作り直したほうが早いのでは。

計測の前に作り直すと、何が良かったのか分からないまま費用だけが出ます。まず表示回数と送信回数を3ヶ月分出してください。中で止まっているなら、作り直さずに直せる場合が多いです。

Q. 概算の金額が実際とずれた場合、責任は生じますか。

概算であることと、正式見積が現地調査後である旨を明示していれば、概算がそのまま契約金額になるものではありません。ただし著しく有利に見せる表示は景品表示法上の問題になりえます。表示の仕方については消費者庁の資料を確認し、判断に迷う場合は専門家に相談してください。

Q. 改善の効果はどのくらいで出ますか。

工事の種類や地域によって差があるため、期間を断定はできません。私たちは変更前後の3ヶ月平均で比較することを勧めています。少なくとも、1ヶ月の増減で判断しないことです。

Q. 施工事例には何を書けばいいですか。

写真だけでなく、金額・工期・建物条件の3点を添えてください。読者は「自分の家に近い事例」を探しています。条件が書かれていない事例は、きれいでも判断材料になりません。

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#メヤス#リフォーム#心理学