サイトマップを送ったのにインデックスされない——「未クロール」と「クロール済み未登録」を切り分ける
サイトマップを送ってもページが検索結果に出てこないとき、原因は大きく2つに分かれます。Googleがそのページを一度も取りに来ていない(未クロール)か、取りに来たうえで検索結果に載せなかった(クロール済み未登録)かのどちらかです。 この2つは打つ手がまったく違うのに、「インデックス率」という1つの数字は両方を畳んでしまいます。この記事では、Search ConsoleのURL検査で症状を確定する手順と、私たちが自社6サイト・226URLを毎日測って分かった実数を公開します。

「サイトマップは成功」が保証していること、していないこと
サイトマップとは、サイトにあるページのURL一覧をGoogleに渡すファイルのことです。Search Consoleの画面に出る「成功」は、そのファイルをGoogleが読み込めたという意味しか持ちません。
工程は4つに分かれます。①送信する ②Googleがファイルを読む ③ページ本体を取りに来る(クロール) ④検索結果に載せる(インデックス)。「成功」が保証しているのは②までです。

Google公式のドキュメントも、サイトマップは「クロールを保証するものではない」という立場を明示しています(サイトマップの作成と送信(新しいタブで開く))。つまり緑のチェックマークは、旅の出発点であって到着点ではありません。
「未クロール」と「クロール済み未登録」は別の病気です
同じ「インデックスされない」でも、中身は次のように違います。
| 未クロール | クロール済み未登録 | |
|---|---|---|
| 意味 | ページ本体を一度も取りに来ていない | 取りに来たが、検索結果に載せなかった |
| URL検査での見え方 | 「前回のクロール」が空欄 | 「前回のクロール」に日時が入る |
| レポートの文言 | 検出 – インデックス未登録 | クロール済み – インデックス未登録 |
| 主な原因 | 発見の経路が細い(内部リンクが無い・階層が深い) | 中身の評価・重複・情報の薄さ |
| 効く手 | リンクを張る・サイトマップを送り直す | 中身を直す。リンクを足しても動きにくい |
ここを混ぜると、対策が空振りします。中身をいくら書き直しても、そもそもGoogleが取りに来ていないページは1文字も読まれていません。
逆に、何度もクロールされているのに載らないページに内部リンクを足しても、評価の問題は動きません。先に病名を確定してから薬を選ぶ、という順番がすべてです。
切り分けの手順——「前回のクロール」の欄だけを見る
必要なのはSearch Consoleだけで、1本あたり1分もかかりません。
- Search Console を開き、上部の検索窓に確かめたいページのURLをそのまま貼る
- 結果の「ページのインデックス登録」を開く
- 「前回のクロール」の欄を見る — 空欄(またはデータなし)なら未クロール、日時が入っていればクロール済み
- 同じ手順で5〜10本ぶん見て、どちらが多数派かを数える
- 多数派のほうに対して、上の表の「効く手」だけを打つ
本数が多くて手作業がつらい場合は、URL検査API(新しいタブで開く)で同じ情報が取れます。返ってくるデータのうち lastCrawlTime(前回のクロール日時)が空かどうかが判定の要です。無料で使えて、1つのサイトあたり1日2,000件まで検査できます。
その前に、3分で潰しておく自社側の設定
上位の解説記事が共通して挙げる基本の4点は、切り分けの前に済ませておくと話が早くなります。
- ページのHTMLに
noindexが入っていないか - robots.txt でそのパスを
Disallowしていないか - canonical(正規URL)が別のページを指していないか
- 本文がJavaScriptでしか描画されていないか
私たちの場合、この4点はすべて問題ありませんでした。それでも載らないページがある——ここから先が、本題の実測です。
自社226URLを14日間測って分かったこと
前提を先に書きます。対象は juriscodeai.com。毎日1回、サイトマップを再送信し、そこから25本を抜き出してURL検査APIで状態を記録しています。標本は先頭3本・末尾5本・等間隔で取り、日ごとに揺れないよう固定の取り方にしています。
実測値は次の通りです。
- サイトマップの検出URL数: 146(8月25日) → 226(9月8日)
- 標本25本のうちインデックス済み: 21本 → 23本
- 標本のうち一度もクロールされていないページ: 7本(8月28日) → 2本(9月8日)
- 8月29日に全165URLを一度に検査した結果: インデックス済み134本(81.2%)・未クロール30本
未クロールは7本から2本へ減りました。ここまでは順調です。ところが、同じ期間にもう1つの数字が逆方向に動いていました。
なお、サイトマップは毎日増えているので標本は完全に同一ではありません。ただし増分は1日あたり数本で、11日連続で中央値が単調に増える説明としては再クロールの不足がもっとも素直です。
そもそも、2か月間ずっと届いていなかった
この計測を始めた理由も書いておきます。2026年6月28日を最後にGoogleがサイトマップを読みに来ておらず、検出ページ数が7のまま約2か月止まっていました。その間に記事を113本公開しましたが、106本はGoogleに一度も伝わっていなかったことになります。
原因は3つとも「見ていなかったから」でした。通知の経路が存在せず、計測しているのが表示回数などの結果だけで、途中の工程を誰も見ていなかったのです。書いた本数を数えている間、蛇口は閉じたままでした。
6サイトを同じ方法で測ると、差がはっきり出ました
同じ計測を全プロパティに広げた結果です(2026年9月8日時点)。
| サイト | サイトマップのURL数 | 検査した本数 | インデックス済み | 一度もクロールなし |
|---|---|---|---|---|
| juriscodeai.com | 226 | 25 | 23 | 2 |
| tsumu | 13 | 13 | 8 | 5 |
| lifefolio | 5 | 5 | 2 | 3 |
| app.sensho | 3 | 3 | 1 | 2 |
| meyasu | 2 | 2 | 2 | 0 |
| sensho | 1 | 1 | 1 | 0 |
ここで思わぬ発見がありました。lifefolioは5本中3本、app.senshoは3本中3本が、利用規約・プライバシーポリシー・特定商取引法表記といった定型の法務ページだったのです。
これらはrobots.txtも index,follow の指定も正規URLも被リンクも確認済みで、自社側に落ち度が見つかりませんでした。それでもクロールが来ません。そこで私たちは、インデックス率を測る分母から定型の法務ページを外し、法務以外の「実質ページ」だけで判定する形に計測を変えました。
Googleに「今すぐ見て」と伝える経路は、実質1つしかありません
未クロールが多いと分かったとき、「早く見に来てほしい」と伝えたくなります。ところが使える手段は思ったより少ないのが現実です。
- サイトマップのping送信は廃止済み:
/ping?sitemap=のエンドポイントは2023年6月にGoogleが提供をやめました(Google検索セントラルの告知(新しいタブで開く)) - IndexNowはGoogle向けではない: IndexNow公式(新しいタブで開く)が挙げる対応検索エンジンにGoogleは含まれていません(2026年9月時点)。Bing系には有効です
- 残る正規の経路: Search Console APIのサイトマップ送信(新しいタブで開く)と、URL検査画面の「インデックス登録をリクエスト」
私たちは記事を公開した直後に、APIのサイトマップ送信だけを自動で叩く軽量モードを走らせています。1サイトあたり数百ミリ秒で終わるので、公開の処理を遅らせません。派手さはありませんが、公開から通知までを人の手から外せる唯一の経路がここでした。
AI検索側のクローラーがそもそも来ているのかについては、AIクローラーは本当に来ているのかで別途実測しています。検索とAI検索の両面で何を必須にしているかはAI検索に引用されるために私たちが実際にやっていることにまとめました。
この記事の要点
- サイトマップの「成功」は、ファイルを読めたところまでの話です
- インデックスされない理由は「まだ来ていない」か「来たが載せなかった」のどちらかです
- 見分ける場所はURL検査の「前回のクロール」欄ひとつだけです
- 未クロールなら発見の経路(内部リンク・再送信)、クロール済み未登録なら中身を直します
- 数字は1つに畳まず、未クロール本数と最終クロールからの日数を分けて記録します
よくある質問
Q. 新しく公開したページは、どのくらいでインデックスされますか。 一律の日数はありません。私たちのサイトでは、数日で入るページと、2週間経ってもクロールすら来ないページが同時に存在しました。目安を待つより、URL検査で「前回のクロール」が付いたかどうかを見るほうが確実です。付いていなければ、待っても状況は変わりません。
Q.「検出 – インデックス未登録」はそのままにしてよいですか。 中身のあるページなら放置しない方がよい状態です。この文言は「URLは知っているが、まだ取りに行っていない」という意味で、発見の経路が細いことを示しています。トップや一覧ページからの内部リンクをたどれる形にすることが最初の一手になります。
Q. インデックス登録リクエストは何度も送るべきですか。 連打しても優先度が上がるという根拠はなく、Googleも繰り返し送信の効果を保証していません。同じURLを何度も送るより、リンクをたどれる構造を作るほうが確実です。私たちは自動化しているのはサイトマップの送信だけで、個別のリクエスト連打はしていません。
Q. サイトマップに載せるURLは多いほど有利ですか。 本数そのものは順位にも登録にも直結しません。私たちの実測でも、14日でURL数は146から226に増えましたが、既存ページの再クロール間隔はむしろ4日から13日へ伸びました。数を増やすことと、見に来てもらうことは別の問題です。
Q. 法務ページ(利用規約・プライバシーポリシー)が登録されないのは異常ですか。 私たちの範囲では、設定が正しくても登録されないことがありました。定型文が中心のページはどのサイトにも似た内容が存在するため、優先度が下がることは十分考えられます。断定はできませんが、少なくともインデックス率を測る分母からは外して考えたほうが、他の問題が見えやすくなります。
コメント
#Search Console#インデックス#AIO#サイト運用