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(更新 )開発日記読了 約8分

検索結果でタイトルが切れる問題を、全角換算のSERP予算でfrontmatterに仕込んで解決した話

SEOタイトル(検索結果に表示される見出し)は、全角文字を1・半角文字を0.5として数えた表示幅で、ブランド名などのサフィックスを含めて29程度までしか表示されません。この基準を知らずに書いていた記事は、検索結果でサイト名ごと後ろが見えなくなっていました。この記事では、実際に何本の記事が影響を受けていたか、原因は何だったか、そしてfrontmatter(記事の先頭に書くメタ情報)にどう組み込んで再発を防いだかを、自社の実測データで説明します。

検索結果でタイトルが切れる — 全角換算で管理する仕組みを解説
検索結果の行の長さを定規で測る手元

何が起きていたか——タイトルがブランド名ごと切れる

検索結果のタイトルは、Googleが独自の判断でピクセル幅を基準に表示・非表示を決めています。文字数を数えるだけでは正確に予測できませんが、日本語(全角)と英数字(半角)が混ざる文章では、表示幅という物差しで見積もることができます。

私たちのサイトでは、この見積もりをせずにタイトルを書いていた時期がありました。ある記事は表示回数が全体2位まで伸びていたにもかかわらず、タイトルの表示幅が全角換算で51あり、サイト名のサフィックスごと切れて見えなくなっていました。

サフィックスはタイトルの末尾に付くため、長すぎるタイトルで最初に見えなくなるのはサイト名です。記事の中身を表す言葉は残っても、どのサイトの記事なのかが検索結果から読み取れなくなります。表示幅51は基準の29を22も上回っており、本文の見出しとして書いた長いタイトルを、そのまま検索結果にも使っていたことが背景にありました。

原因1 — 全角と半角を同じ「1文字」で数えていた

最初の原因は単純で、タイトルの文字数を「全角も半角も1文字」として数えていたことです。日本語のタイトルに英単語や記号が混じると、実際の表示幅は文字数より詰まって見えるため、この数え方では余裕があるように錯覚してしまいます。

対処として、全角=1・半角=0.5で数える関数を用意し、タイトル(サフィックス込み)は全角換算29、説明文(description)はスマートフォン表示を基準に全角換算70を上限として運用することにしました。

全角換算の数え方の例

この記事のseoTitleである「SEOタイトルの全角文字数の目安」で数えてみます。半角の「SEO」3文字は0.5ずつで1.5、残りの全角13文字は13なので、本体は14.5です。ここにサフィックス「|JurisCode.AI」を足します。区切りの「|」は全角なので1、「JurisCode.AI」は半角12文字なので6、合わせて7です。タイトル全体では21.5となり、基準の29に収まります。

同じ文字列を文字数で数えると、本体16文字とサフィックス13文字で29文字になり、表示幅の21.5とは大きくずれます。文字数と表示幅は別の物差しなので、表示幅の基準に文字数を当てはめると、長さの判断を誤ります。

原因2 — 診断の母集団が「毎日入れ替わる条件」になっていた

旧条件は12本中4本しか測れず新条件で全12本を測定
診断の条件を変えると12本すべてが対象に

もう1つの原因は、切れている記事を見つける仕組み自体にありました。当初の診断は「検索順位が10位以内なのにクリックが0件」という条件で対象記事を絞り込んでいましたが、この条件には2つの弱点がありました。

  • 順位が10.0と10.4の間を毎日行き来する記事があり、条件の内外を出入りする
  • クリックが1件でもつくと、対象から外れてしまう

実際に調べたところ、検索結果に表示のあった記事12本のうち、この診断に載っていたのはわずか4本でした。表示回数が2位だった記事は、順位差0.4というわずかな理由で対象から外れ、一度も測定されないまま切れた状態が続いていました。

条件の外にある記事は、どれだけ表示されていても診断の結果に出てきません。12本のうち8本は、タイトルが切れているかどうかを確かめる機会そのものがなかったことになります。問題がありそうな記事を条件で先に絞り込むと、その条件から漏れた記事の問題は見えないままになる、というのがこの件の教訓でした。そこで、順位やクリック数のように日によって揺れる値は対象を選ぶ条件には使わず、表示回数は見つけた記事をどの順で直すかを決める材料として使うことにしました。

直した方法 — frontmatterにSERP予算を仕込む

seoTitle22とサフィックス7で29、descriptionは70
タイトル29・説明文70の予算の内訳

母集団の絞り込み条件を「診断対象かどうか」ではなく「当該期間に検索表示があった記事すべて」に変更しました。そのうえで、記事を書く入り口の段階で予算を満たせるよう、frontmatterにseoTitleという項目を追加しています。

titleは記事本文の見出し(H1)として長く書いてよく、検索結果に出したい短い言い回しだけをseoTitleに別で書く、という役割分担にしたのがポイントです。狙いのキーワードは、どちらも先頭寄りに置くようにしています。

seoTitle本体の上限を22にしているのは、サフィックス「|JurisCode.AI」の表示幅7を29から差し引いた値だからです。本体を22以内に収めておけば、サイト側でサフィックスが付いても29を超えません。書き手はサフィックスの長さを毎回意識せず、本体の22だけを見ればよくなります。

役割を分けたことで、検索結果に合わせて見出しまで短く削り、本文を開いた読者に内容が伝わりにくくなる、という逆の問題も避けられます。記事を開いた人には長いtitleで中身を伝え、検索結果を眺めている人には短いseoTitleで要点を伝える、という使い分けです。

記事を書くときの手順
  1. titleに、本文の見出しとして伝えたい内容を書く(長くてよい)
  2. 検索語を先頭寄りに置いた短い言い回しをseoTitleに別で書く
  3. seoTitleを全角=1・半角=0.5で数え、22以内に収める(サフィックス込みで29以内)
  4. descriptionを全角換算70以内で書き、先頭で答えが伝わるようにする
  5. 公開前に長さを検査し、超えていれば書き直してから公開する

実際にどう変わったか

この基準を入れる前は、新しい記事を書くたびに予算を超えてしまい、あとから1本ずつ書き直す作業が発生していました。実測では、ある週に6本、別の週にも6本、合計12本を公開後に手直ししています。

後追いの手直しは、1本ごとの修正が小さくても、公開済みの記事を探し、表示幅を数え直し、書き直して再び公開するという手順を毎回踏むことになります。週に6本という件数では、その手間が積み上がっていました。直す回数を減らす工夫をするより、そもそも予算を超えた状態で公開しない仕組みにするほうが確実だと判断したのが、入り口で基準を満たす方式に切り替えた理由です。

入り口(frontmatterを書く時点)で基準を満たすようにしてからは、この後追いの手直し作業がなくなりました。自社サイトのAI検索最適化(AIO)の取り組みはAI検索最適化の実践記録にも記録しています。

よくある質問

Q. 全角換算29という数字に根拠はありますか。 Googleは文字数ではなくピクセル幅でタイトルの表示・非表示を決めています。私たちは自社の実測で、パソコン表示だと全角換算29〜30程度までしか安定して表示されないと判断し、狭い方の基準を採用しています。

Q. スマートフォンではもっと長く表示されませんか。 スマートフォンのほうが表示できる幅は広い傾向があります。ただし基準を2つ持つと運用が複雑になるため、私たちは狭いパソコン基準に統一しています。

Q. descriptionも同じ考え方で決めていますか。 はい。パソコンではもう少し長く表示されますが、スマートフォンでの表示(全角換算70程度)を基準にし、先頭70文字で答えが伝わるように書いています。

Q. 一度公開した記事のタイトルも見直す必要がありますか。 表示回数のある記事から優先して見直すのが効率的です。私たちも、検索表示があった記事を対象に、影響の大きいものから順に直しました。


タイトルや説明文の切れを自分の目で確認したい場合は、実際の検索結果でサイト名を含めた表示幅を数えてみることをおすすめします。数字にすると、感覚だけでは気づきにくい「あと少しで切れる」ラインが見えてきます。

本記事は自社サイトの運用記録であり、Googleの表示仕様を保証するものではありません。数値は2026年8月時点の自社実測にもとづきます。

まとめ

  • SEOタイトルは全角=1・半角=0.5の表示幅で数え、サフィックス込みで全角換算29以内に収める
  • 診断の対象は日々揺れる条件で絞らず、検索表示があった記事すべてにする
  • seoTitleとdescriptionを書く時点で予算を満たせば、公開後の手直しが要らなくなる

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#SEO#AIO#開発日記