SNSのKPIは何を置くか。フォロワーより先に見る3つの数字
<!-- intent: 自社のSNSに置くKPIを「何の数字か・どこで測るか」まで決めて、社内で説明できる週次の形にしたい | satisfied: 表示・クリック・問い合わせの3段に具体的な指標名と測る場所が入り、自社の週次の表をその場で作れる | excluded: 各SNSのアルゴリズムや伸ばし方の投稿ノウハウ、SNS分析ツールの比較・おすすめ一覧 -->

SNSのKPIは、表示・クリック・問い合わせの3段に置きます。フォロワー数は結果のひとつなので、主なKPIにはしません。測る場所は、表示が各SNSの分析画面、クリックがサイト側の記録、問い合わせがフォームと自社の台帳の3か所で、週に1回15分あれば並べられます。
この記事では、3つの数字の決め方と測る場所、週に1回の回し方、動かないときに疑う順番、そして仕組みを外に頼む場合の費用(構築 Lite ¥200,000 / Standard ¥350,000・税込)までを、出典つきで並べます。
SNSのKPIには、何を置けばよいですか
表示・クリック・問い合わせの3つです。この3つは「見られた → 来た → 連絡が来た」という順番でつながっていて、どこで止まっているかが1枚で分かります。

指標を増やさないことが大事です。媒体が出す数字は10以上あり、全部を並べると、どれが悪いのかが分からなくなります。
3段に絞るのは、打ち手の場所が1つに決まるからです。表示が少なければ出す内容と本数、クリックが少なければ投稿とリンクの置き方、問い合わせが少なければ着地したページの中身が原因です。
なぜフォロワー数を主なKPIにしないのですか
フォロワー数は、3段すべての結果として後から動く数字だからです。原因ではなく結果なので、それだけを見ても次に何を直せばよいかが決まりません。
もう1つ理由があります。フォロワーが増えても、その人が自社の商圏や業種の外にいれば、問い合わせには変わりません。B2Bでは、100人に見られて1件の相談が来るほうが、1,000人のフォロワーより経営に効きます。
当スタジオでも実例があります。動画は毎日出ていたのに、SNSからサイトへの流入が28日間ずっと0でした。原因はプロフィール欄にリンクが無かったことで、フォロワーの増減だけを見ていたら「順調」に見えていたはずです。
以後は「どのSNSから何人来たか」を毎日記録し、0が7日続いたら警告が出る形にしています。数字は、思い出したときに見るのではなく、出てこないときに知らせる形にします。
フォロワー数だけを見る
- 増えた・減ったで一喜一憂する
- 打ち手が「もっと投稿する」に偏る
- 商売につながったかが説明できない
3段をKPIに置く
- どの段で止まっているかが分かる
- 打ち手が段ごとに決まる
- 問い合わせまで1本の線でつながる
商工中金の調査(2026年1月)(新しいタブで開く)では、生成AIを「会社として導入せず個人の判断に任せている」が64.9%で、会社として導入したほうが効果の実感は約10ポイント高いという結果でした。発信の数字も同じで、会社の指標にした時点で土台が変わります。
3つの数字は、どこで測るのですか
媒体の分析画面・サイト側の記録・自社の台帳の3か所です。新しいツールを買わなくても、無料の範囲でひととおり揃います。
| 段 | 見る数字 | 測る場所 |
|---|---|---|
| 1. 表示 | 投稿が表示された回数 | 各SNSの分析画面(X・Instagram・YouTube などの管理画面) |
| 2. クリック | プロフィールや投稿から自社サイトに来た人数 | サイト側のアクセス記録(Google の無料の記録でよい) |
| 3. 問い合わせ | フォーム送信・返信・DMなど、連絡が来た件数 | 問い合わせフォームと、自社の顧客台帳 |
2段目でつまずく会社が多いので、補足します。投稿に貼るリンクには印つきのリンク(どの投稿から来たかを見分けるための文字列を末尾に足したURL)を使ってください。これが無いと「SNSから来た」までしか分からず、どの媒体のどの投稿が効いたのかが分かりません。
週に1回、15分で回す型はどうなりますか
同じ表に同じ順番で3つを並べ、動かなかった段を1つだけ直す、という型です。当スタジオは毎週これを回しています。
- 先週の「表示・クリック・問い合わせ」を、先々週の行の下に書き足す(3分)
- 上から順に見て、前の週より落ちた段を1つだけ選ぶ(2分)
- その段の打ち手を1つだけ決める。表示なら内容と本数、クリックならリンクの置き方、問い合わせなら着地ページ(5分)
- 決めた打ち手を、来週やることとして1行で書く(2分)
- 月の初めの週だけ、フォロワー数とネタ帳の残り本数を見る(3分)
3の「1つだけ」が肝心です。同時に3つ直すと、翌週に数字が動いたときどれが効いたのか分からず、判断の材料が増えません。
数字が動かないとき、どこから疑えばよいですか
上の段から順に疑います。表示 → クリック → 問い合わせの順で、上流が詰まっているときに下流の打ち手を出さないのが原則です。
具体的には、こう切り分けます。
- 表示が少ない: 出している本数が足りないか、内容が読者の関心と合っていません
- 表示はあるがクリックが少ない: リンクが無い・見つけにくいか、投稿の書き出しが「続きを読む理由」になっていません
- クリックはあるが問い合わせが無い: 着地したページに、料金・進め方・次にやることが書かれていない可能性があります
- どの段も0が続く: 計測そのものが壊れていないかを先に確認します(前述の28日間はこれでした)
表示が出ていないのに着地ページの文言を直し続ける作業は、原因の場所を外しています。
「1投稿にどれだけ時間がかかっているか」も一緒に見ておくと役に立ちます。Web担当者Forumの記事(新しいタブで開く)では、1投稿に30〜60分かかっていたものがAIの下書きで10〜15分になった例が紹介されています。発信が続かない理由としては、ネタと手順が担当者の頭の中にあること、そして反応が数字で見えないことが挙げられています。
代行に頼む場合と、仕組みを持つ場合で、見る数字は変わりますか
見る3段は同じです。変わるのは「数字が誰の手元に残るか」と「やめたときに何が残るか」です。
SNS運用代行の相場(新しいタブで開く)は月5〜10万円が中小企業の中心帯で、企画や広告運用まで含めると一般に月10〜50万円です。代行に頼む場合も、報告書に3段を書いてもらえば判断の材料になります。
| 運用代行に頼む | 発信の仕組みを持つ | |
|---|---|---|
| 費用の形 | 月額(中心帯で月5〜10万円) | 構築が一括(Lite ¥200,000 / Standard ¥350,000)+運用・改善 月¥30,000(任意) |
| 3段の数字 | 報告書として受け取る | 自社名義のアカウントの中に溜まる |
| やめたとき | 翌月から投稿が止まる | ネタ帳と言葉づかいの決まりが残る |
金額の比べ方はSNS運用代行の費用相場と仕組みの総額比較に、36か月の総額まで並べてあります。当スタジオは運用代行はお引き受けしていません。
発信の仕組みを外に頼む場合、費用はいくらですか
入口は無料で、構築は Lite ¥200,000 / Standard ¥350,000(いずれも税込)です。金額と含まれる内容は先に全部公開しています。
| 段 | 内容 | 金額(税込) |
|---|---|---|
| 0. 簡易ヒアリング | 30分・オンライン。自動化する業務を1つ決める | 無料 |
| 1. 業務診断 | 120分+設計書。実装に進む場合は全額充当 | ¥20,000 |
| 2-a. 発信の自動化 Lite | 2媒体(ブログ・X・note から選択)。公開前に承認をはさむ半自動 | ¥200,000 |
| 2-b. 発信の自動化 Standard | 4媒体・承認なしの自動公開・数字のダッシュボード込み | ¥350,000 |
| 3. 運用・改善(任意) | 月次レポート+改善の調整1回+ネタ補充 | 月¥30,000 |
3段を自動で集めたい場合は、Standard の数字のダッシュボードが受け皿になります。含まれるものの一覧はサービス一覧の該当欄にあります。
事務そのものを自動化する場合は別建てで、1業務 ¥200,000〜(軽い ¥200,000〜 / 標準 ¥350,000〜 / 重い ¥600,000〜)、運用・改善は月¥33,000〜です。内訳は中小企業がAIで業務自動化する費用とサービス一覧にあります。
中小機構のAI等利活用実態調査(2026年3月・n=1,647)(新しいタブで開く)では、AI導入の目的は「業務効率化・時間短縮」が87.0%で最多、足りない情報は「成功事例・活用事例」が83.3%で最多でした。金額より先に「何が測れる状態になるか」を決めておくと、社内の説明が通ります。
自社で作る場合、最初の1週間で何をすればよいですか
3段を置く表を1枚作り、先週分の数字を1行だけ入れるところまでです。仕組みの話は、その後で構いません。
列は「週・表示・クリック・問い合わせ・投稿本数・今週の打ち手」の6つで足ります。数字が取れない列は空欄のまま始めてください。空欄が続く列が、最初に直すべき計測の穴です。
仕組みそのものの考え方は発信の自動化にまとめています。当スタジオ自身が、ブログとnoteを毎日、X・Instagram・YouTube を定刻に自動公開する形で動かしています。
よくある質問
Q. フォロワー数は、まったく見なくてよいのですか
見ますが、主なKPIには置きません。月に1回、3段とは別枠で確認する程度で足ります。フォロワーは3段すべての結果として後から動く数字なので、週次で追っても次の打ち手が決まらないためです。採用や認知そのものが目的の場合は、位置づけが変わります。
Q. KPIの目標値は、どのくらいに置けばよいですか
外の平均値ではなく、自社の直近4週間の実測を起点に置くことをおすすめします。業種・商圏・媒体で桁が変わるため、他社の数字を目標にすると、達成しても未達でも理由が分かりません。まず4週間そのまま記録し、5週目に幅で置き直す形が扱いやすいです。効果は業種と媒体により異なります。
Q. 効果は保証してもらえますか
保証はしません。代わりに、業務診断の設計書で「置き換わる作業量の試算」を先にお見せし、1業務から始めて減った時間を一緒に測ります。効かなければそこで止められます。
Q. 数字を集める仕組みまで作ってもらえますか
はい。発信の自動化の Standard(¥350,000)には、何が読まれ、どこから問い合わせにつながったかを見る週次の振り返りの仕組みと、数字のダッシュボードが含まれます。Lite(¥200,000)では3段の記録は自社で行う形になります。構築は3〜4週間が目安です。
Q. 補助金は使えますか
個別に設計する仕組みづくりは、「デジタル化・AI導入補助金」(旧 IT導入補助金)の登録ツールに当たらないため、原則として対象になりません。補助金を前提としたご提案はしていません。
まず、何から始めればよいですか
まず無料の簡易ヒアリング(30分)で、自動化する業務を1つ決めます。次の業務診断(¥20,000・120分+設計書)で金額を確かめてから進めます。実装に進む場合、診断の費用は全額充当します。
発信の自動化は、構築 Lite ¥200,000 / Standard ¥350,000。要件・中間確認・納品説明の3回の打ち合わせで3〜4週間が目安です。
- 発信の自動化(SNS・コンテンツ自動発信システム構築) — Lite / Standard の中身と、申し込みの入口
- サービス一覧 — 業務診断・業務自動化パック・月次AI顧問を含む全メニューと料金
数字は、見る場所と順番を決めた時点で半分終わります。残りは、毎週1行足し続けることです。
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#発信の自動化#SNS#計測
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